「(2008年11月23日ブログ〜野球による肩の痛み〜より)
上部猫背の原因として多いのは、肺や心臓への継続的な負担となるタバコです。この男性にも喫煙の習慣がありました。
背中側の、肺や心臓の高さにあたる筋肉が、体内からの疲れで盛り上がり、猫背になってしまうのです。
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猫背には肋骨の歪みも関係します。
肋骨の歪みは「内臓からの歪み」「偏った動きからの歪み」「骨盤からの歪み」の3つに分けられます。
肋骨の中に収まっている肺や心臓。その下に位置する肝臓や胃。これら内臓が疲れてくると、各内臓を動かす神経が出てくる脊椎に歪みが生じます。
肋骨と接しているのは胸椎(下図参照)ですので、該当の胸椎が歪みます。胃であれば、胸椎3番、5番、7番が多いです。
野球のように、偏った動作を長く続けた場合は、肋骨の歪みから胸椎が歪む場合もあります。
上記の男性は喫煙による「内臓からの歪み」と、野球による「偏った動きからの歪み」の二つが猫背に影響していたと言えるでしょう。
肋骨や胸椎が、一部だけではなく全体的に捻れたようになった歪みの場合は、骨盤の歪みが上半身を引っ張っていることも頭に入れて、施術を進めていきます。(参考:野村ノート「肋骨均整操法」)

イラストby「アイリス・アイリスの作業現場」
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